「新卒エンジニア研修の改善の軌跡」という発表内容でLTした
毎年恒例の社内開発忘年会のLT大会にて、昨年から行っていた新卒エンジニア研修の改善の軌跡について発表しました。
発表経緯
昨年から行っていた新卒エンジニア研修の内容を外部公開した所、外部の方々に評価頂き、Gunosy砲も喰らったので(これ本当にアクセス数怖い)、今年はこのネタしかないかなという所でした。
それから、今まで研修を受けてきた新卒・中途エンジニアの子達にどうやって改善してきたかを知ってほしいのと、今後のエンジニア研修についてメッセージを伝えたかったというのもあります。
(昨年の開発忘年会にでなかったのでさすがに今年はやらなくてはという思いが一番ですが)
軌跡
2009年4月、私が新卒エンジニアで研修を受けて以来、まったく放置されていた状態でした。改善着手前の以下を見れば放置され具合が分かるかと思います。
最終的には以下のように改修しました。
これ以外にも振り返りレビューの導入、OJTの強化などありますが、これらは一度に全て出来たわけではなく、研修を何回も繰り返し試行錯誤しながら辿り着いたものです。このあたりの内容はスライドに詳しく書いています。
以前の記事は結果しか書いていないため、凄くスムーズに改善できた印象があるかもですが、最初は失敗の連続でした。GitHubリポジトリが壊されたり、OJTのフォローが上手く出来ずキャリアステップに影響がでたり、技術ばかりで人にフォーカスした研修が出来ていなかったり。ただ、失敗と挑戦を繰り返す事でようやくまともな研修になったため、常に改善する意識は持ち続けて取り組むべきだと思います、何事もですが。
一番伝えたい事
研修を受けた人が、今度は研修を教える側になる流れを作るため、私は一旦研修からは外れました。ですが、まだまだ改善、調整したい事はあります。
- 研修担当の研修コスト削減
- PRレビュー、振り返りレビューなどのコストをどう削減するか
- カリキュラムの充実化
- 新しい技術をどういうフローでカリキュラムに取り入れるべきか
- フルオンライン研修
私が今回のエンジニア研修の見直しで感じた事は、「技術の進化に合わせて研修も進化すべき」、という事です。
私が研修を受けた頃に比べ、WEBを取り巻く環境や技術はだいぶ変わりました。
- スマートフォン
- Google Chrome
- Git + GitHub
- Ruby on Rails
- AWS
- フロントエンド
- アジャイル
- etc
エンジニアは技術に貪欲なため、新しい技術や注目されている技術があれば自分で試してみる職種です。これはエンジニアとして必要な事だと思いますが、それを新卒エンジニアや、中途で入ってきてまだ会社環境に慣れてないエンジニアに求めるのは酷だと思います。であればどうするべきか、そのために研修、OJTというものがあるはずです。
エンジニア研修は作ったら終わりではないです。技術の進化に合わせ、研修も常に進化し、新しいエンジニアを成長させるきっかけにならなければいけないと思います。そのためには、私が考えた研修が1、2年後には古いとなるようにならなければいけないと思います。
新しいものを取り込み、上手く研修を受ける側と教える側でサイクルを作れるようになれば、研修を任せられるのも楽しいものになると思います。
これで本年の開発ブログ記事は終わりになります。来年もマイペースに更新しますのでよろしくお願いします。